上部消化管モデル 内視鏡的止血術シミュレータ

本製品は、止血手技の技術向上のため、出血を再現できるシミュレータとして東北大学とデンカ株式会社との共同研究で誕生しました。
初学者から熟練者まで実際の内視鏡やデバイスを用いて処置をトレーニングできるように設計されています。
独自開発の軟質素材により、処置部分のリアルな触感を再現。さらにシリンジ操作により拍動性出血(Forrest Ia)を再現しております。実際の内視鏡を挿入できる専用の上部消化管モデルに、クリップ用潰瘍モデルあるいは通電止血鉗子用潰瘍モデルを貼付して使用します。
開発背景
消化管出血の中でも、特に噴出性出血の場合、致命的となるため止血手技の技術向上が必要になりますが、出血を再現できるシミュレータがありませんでした。
開発コンセプト
- 実際の内視鏡やデバイスを用いて内視鏡処置を学習できる
- 初学者から熟練者までトレーニングを可能に
- 長期保管できる軟質素材で構成
特徴
- 独自開発の軟質素材により、処置部分のリアルな触感を再現
- シリンジ操作により拍動性出血(Forrest Ia)を再現
- 貼付位置により難易度を変更・調節可能
- 潰瘍1つあたり4本の露出血管で練習可能
- 三方活栓により選択的に出血

クリップ用潰瘍モデル

ヒト消化管粘膜に似せた弾カ・色調

止血クリップで潰瘍を把持
通電止血鉗子用潰瘍モデル

一体化対極板で通電対応

止血鉗子で潰瘍を把持・通電
再現性が高く、簡単なセッティング
- 上部消化管管腔に潰瘍モデルを貼付し、外に出した血管と三方活栓を接続するだけで完了
- 同じセッティングが容易に再現できるので遠隔中継指導にも最適

口腔~処置部位までの管腔を設けることで、手技の一連の流れを学習可能。また、パーツ毎に分解できるため簡単に水洗いでき、管腔部分は繰り返し使用可能
手技の振り返りに
練習後に上部消化管管腔から潰瘍モデルを剥がし、クリップ位置や止血鉗子の当て方を確認でき、理解度の向上に貢献

論文情報
著者:Takeshi Kanno, Yutaro Arata, Eric Greenwald, Paul Moayyedi, Suguo Suzuki, Yutaka Hatayama, Masahiro Saito, Xiaoyi Jin, Waku Hatta, Kaname Uno, Naoki Asano, Akira Imatani, Yutaka Kagaya, Tomoyuki Koike, Atsushi Masamune
掲載誌:Endoscopy International Open
DOI:10.1055/a-2248-5110
本論文では、本上部消化管モデルを用いたシミュレーション教育が、上部消化管出血に対する内視鏡的止血手技の習得に有用であることが示されました。実際の内視鏡および処置具を用いて、出血部位への視野確保、内視鏡の安定操作、クリップによる止血操作を反復練習でき、研修医の手技成功率および自信の向上に貢献する可能性が示されました。
著者:Takeshi Kanno, Itaru Iwama, Yutaka Hatayama, Suguo Suzuki, Yutaro Arata, Tomoyuki Koike, Atsushi Masamune
掲載誌:iGIE
DOI:10.1016/j.igie.2024.04.003
本論文では、本上部消化管モデルを用いた内視鏡的止血トレーニングが、小児内視鏡学習者においても有用なシミュレーション教育となる可能性が示されました。小児内視鏡領域では、止血手技を経験する機会が限られる中、本モデルを用いたハンズオントレーニングにより、出血に対する基本的な理解や手技への自信の向上に貢献することが期待されます。
関連動画
開発秘話
上部消化管モデル・潰瘍モデル 組み立て方動画
上部消化管モデル・潰瘍モデル 指導例動画

